1st’s diary

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「旨い」は多数決ぢゃない

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次回、次回と書いといて全然続きを書かないワタシ…

思いつきで書いてるわけだがw

本当に美味しいものは誰が食べても美味しいかと云うとそうでは有りません。
100人いれば一人や二人は「美味しくない」「フツー」等の意見は出るもんです。
万人を完璧に満足させるメニューなんて無いんじゃ無いでしょうか?

そうでなくとも間違い易いのが「意見」の正確な把握です。

クレームは1つ出たら10?同様のクレームが存在すると云います。
完璧主義ならその1つを根絶しようと考えるでしょう。
確かに明らかな瑕疵は是正するべきですが、食べ物の味覚判断にとって同様のスタンスで良いのでしょうか?

旨い/不味いは所詮、主観的な判断で商業的に食べ物を提供する側はその評価の比率を客観的に把握しなければ本質を見誤ると思います。

つまり旨いが7割、不味いが3割なら3割の意見を採用して7割の支持者を裏切る大幅な変更は駄目w
逆に不味いが5割に達してるのにその意見を取り入れ変更せず「うちの味はコレで良いんだ!」は独りよがりw

こうして書けば解りやすいですが毎回アンケート回収率100%なんて無いですから割合は判らない…

表題とチョイ矛盾してると思われるでしょうが客層という概念を持てば理解できるでしょうか?

自分の提供する食べ物を購買するお客はどんな客層なのか?
そのコミュニティーは何処に所属してるのか?
地域性や偏った年齢層が有るなら、それを考慮して意見集約するべきなのです。

一般的からは偏った客層と平均的な客層では自ずとニーズが異なります。
ジブンが云うのは全国平均的な多数決を追い求めるのは全国レベルでの提供をしてる企業
大多数のお店は所詮は地域コミュニティーに根付く提供なら非全国平均な訳です。

分母を理解しないで全国平均的満足度を追求しても駄目なのです。

旨いとはあるコミュニティーの中で満足度が7割を超えてくる食べ物。
そんな風に思っていますw

昨年から北海道のラーメンをレビューしていますが北海道の代名詞みたいな味噌ラーメンは道内平均的には関東のチューニングとは違います。

道内のラーメンは味噌に限らずともラードを使用し表面をコーティングする事でスープの熱を保つ構成が一般的です。これは寒い地域には合理的なアイデアですがラードは所詮油なので味の要素に然程寄与しません。ややオイリーには感じますが背脂の様な甘みを伴うインパクトは無いのです。

関東味噌ではほぼこの手の手法が無いので味噌は豚骨魚介と同様に濃いめドロドロチューン化します。
どみそや花道等のお店に見られるソレです。

そしてこれ等に慣れ親しんだ関東人が北海道の味噌を食べると「何か物足りない…」になるのです。
ましてや北海道味噌!とハードルを上げて臨めばイメージとのギャップでガッカリ…ともなりかねません。

じゃあ関東舌が正しくて北海道味噌は関東より劣るのでしょうか?
それは違いますよね。

おそらくどみそや花道が道内に出店しても純連/すみれや彩味より集客出来ないと思います。クドいからw

そもそも地域性が違えば味の嗜好も違うのです。
例に上げた北海道は確かに20年前に比べ様々なジャンルで関東化してきました。
それでも超えられない地域ならではの文化が有るのです。それを無視して画一的な評価をしてはいけないのです。
それは食べ物の評価であっても…

そんな事を思う今日この頃w